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花街

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インタビュー

祇園甲部 地方

だんみつさん

三味線で身を立てたい
– 30歳で一念発起

実の姉さんが、祇園甲部で芸妓(小愛)さんしてはりまして、「都をどり」には毎年寄せてもろうてました。3歳からピアノも習てましたし、小さいころから音楽は大好きで、祇園街の舞台を見るようになって、洋楽よりお三味線、和楽器をやりたいと思うようになったんどす。舞台を見てる時に、どうしても舞うてるお姉さんよりも、お囃子さんの方にばかり目が向いてしまい、あんまり魅力的なんで、姉さんにお聞したら、地方さんという役割の芸妓さんやと教えてもらい、こんな仕事があるんやなあと地方さんに憧れるようになりました。
和歌山の高校を卒業した後、東京で仕事をしてたんどすけど、地方という存在を知ってから、うちもお三味線で身を立てられたらいいなあと思うようになり、30歳になった時、もう今しかチャンスはないと思たんどす。祇園でも教えたはる三味線のお師匠さんに東京でお稽古をつけてもらい、その後、京都に来て1年、本格的に地方さんになる準備をしました。姉は最初、「その歳で?!」と猛反対。けど、うちの思いをわかってくれはって、お姉さん芸妓のお世話や花街のしきたりを教えてくれるなど、地方になるお手伝いをずいぶんしてくれはりました。

だん満さん

2017年の10月17日に店出しをして、うちは、仕込みさんとか舞妓さんとかでなく、最初から自前で出さしてもうたんどす。お三味線や唄もまだまだで、舞妓さんのようにいろんなお稽古ごとも足りまへんし、お座敷は大変。見習い2カ月を含め、半年間は白塗りをし、慣れない引き摺りの着物どすし、「甲部で12年ぶりの地方さん」と言うてもうたりもして、そら、毎日が緊張の連続どしたね。

だん満さん

去年(2018)年4月の「都をどり」より、白塗りから地方さんのお姉さん方と同じ格好をさせてもらえるようになりました。芸はまだまだ浅いんどすけど、お姉さん方と一緒に出させてもらえる大きな舞台はほんま嬉しおす。これほど勉強になる機会は他におへんしね。まだ、戸惑うことばかりどすけど、「だん満さん頑張ってはるな」と立方さんや地方さんのお姉さん方、そしてお客さんからも言うてもらえる地方になるよう頑張ろう思てます。

だん満さん
©公益財団法人京都伝統伎芸振興財団(おおきに財団)