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花街

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芸妓について

舞踊、三味線(しゃみせん)、お囃子、唄、などの芸や茶道、行儀作法を5、6年修業し、お座敷での振る舞いも適正と認められた舞妓が芸妓になります。芸妓になると、舞妓のように置屋に頼れず、自分の芸と才能で自前(一本立ち)にならなければなりません。このため、芸を日々磨き、お座敷での振る舞いをさらに洗練させ、また、育ててもらった置屋、お座敷のかかるお茶屋や贔屓筋(ひいきすじ)とのきずなをしっかり強めていくこともますます大切になってきます。自前の芸妓に定年はなく、生涯芸妓を続けることができます。
芸妓には、「立方(たちかた)」と「地方(じかた)」という二つの役割があります。舞妓時代からの修業で、舞踊、三味線、鳴り物、笛、長唄や浄瑠璃(じょうるり)、清元(きよもと)、小唄などの唄を身に付けていきますが、その中で、舞踊を専門に担当する芸妓を立方。三味線や太鼓、小鼓(こつづみ)、笛(能管(のうかん)、篠笛(しのぶえ))などのお囃子を演奏したり、唄を担当する芸妓を地方といいます。元々は、芸妓になる時、それぞれの適性を見て、立方と地方に振り分けていました。もちろん、きめ細やかな気配りや美しい京の花街言葉、正統の行儀作法でお座敷を盛り立てる役割は、立方も地方いずれも変わるところはありません。ただ、特に地方はかなりの年季と才能、技術を必要とするので、一朝一夕にはなれません。このため、近年、地方は減少傾向をたどっています。
こうした中で、五花街のうち祇園甲部は、現在もはっきりと立方、地方の役割を分けていて、最近は、最初から地方を目指す女性を受け入れています。他の花街も、積極的に地方育成に力をいれていて、立方、地方両方をこなせるオールラウンドタイプを目指す芸妓も増えてきているようです。

芸妓について

立方について

舞踊は芸妓舞妓の必須科目。各花街それぞれ日本舞踊の流派が決まっていて、仕込み時代から各流派お師匠さんから手ほどきを受け、厳しい稽古を重ねます。芸妓になるころ、舞踊の適正があるとされると、その芸妓は舞踊を専門にする立方になっていきます。立方一人が持っている舞踊のレパートリーは、誰もが知っている京の花街を象徴する「祇園小唄」や四季それぞれにふさわしい演目など、数十曲にも及ぶといいます。さらに、地方さんと一緒になって昔から伝わるお遊びや、当意即妙の話術で座敷のお客さんの相手をし、その心をそらしません。厳しい稽古で日々磨いた舞踊の成果は、毎日のお座敷はもちろん、各花街が毎年、春や秋に開催する公演舞台で披露されます。また毎年6月に開かれる京都五花街合同公演「都の賑い」は、五つの花街の芸妓舞妓が一堂に会し芸を競う舞台。各花街それぞれの流儀による舞踊の特色や違いを見比べることができる絶好の機会となります。

立方について

地方について

三味線を弾き、鼓や太鼓で囃し、能管や篠笛などの笛も吹き唄をうたって立方の舞踊を引き立てる。さらにお客さんのリクエストに応え三味線の伴奏をするのも地方の役目です。白塗りであでやかに舞い踊る立方とは違い、白塗りをせず、髪も鬘(かつら)はもちろん髷(まげ)も結わず華やかさこそ控えめながら、舞踊を導き、その場を華やかに盛り上げていくのが地方の役割。まさに芸一筋に生きる芸妓の気概を感じさせるのが地方であり、お座敷や舞台で立方が生えるかどうかは地方次第といってもいいくらいです。立方を務めた後、途中から地方に変わる芸妓もいて、そうした地方は舞踊のことがわかるので、立方は非常に舞ったり踊ったりしやすいといいます。また、舞妓修業もなく年齢にもこだわらず地方を目指す女性に門戸を開く祇園甲部のような花街もあり、それに呼応するように、邦楽や和楽器に興味を持つ志願者が花街に入ってくることも珍しくはなくなっています。地方不足の心配もやがて解消することになるかもしれません。

地方について
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