京の花街文化

インタビュー

祇園甲部 舞妓

まめさん

幼少からの夢叶い
日々楽しく

去年(2024)の「都をどり」に初めて出さしてもらいました。「ヨーイヤサァー」と舞台に駆け寄ってお姉さん方と一緒に舞わせてもうたんどすけど、うち、最後の方になると泣いてしまいました。夢が叶ったのが、すごいうれしくて。伊賀(三重県)から観に来てくれていた両親も泣いてたと思います。
4歳のときに家族と京都へ来て、舞妓さんの格好をさしてもらいました。お化粧もして清水寺などを散策しました。その体験が舞妓さんになるきっかけになってます。舞妓さんについて調べたら、華やかな雰囲気のなかにも凛としてはるし、春は大きい舞台に出はるし、「かっこいい。うちもなりたいなあ」。あこがれがだんだん強うなって舞妓さんになるために地元で茶道や華道、三味線を習い始めたんどす。

豆季依さん

「都をどり」も親に頼んで観に連れて行ってもらいました。小学4年のとき。舞妓さんの舞姿を目の前で観て「絶対この舞台に立つ」と心に決めたんどす。中学に上がると、月に3回くらい京舞井上流の舞を習いに新門前のお宅へ通わせていただきました。うちは一人っ子どすが、両親は「夢をあきらめてほしくない」と言って、ずっと応援してくれました。感謝しきれまへん。

豆季依さん

中学を卒業した2023年3月に母親の伝手で今の屋形に入りました。うっとこの屋形ではうちが一期生どしたので、京ことばや礼儀作法など覚えるのが大変どしたけど、他の屋形のお姉さん方もいろいろ教えてもろて助かりました。お座敷では16歳や17歳では経験できひんことをさしてもらえて、すごいうれしおすし、楽しおす。世界で活躍しておられる方や海外の方、歌舞伎役者さんやったり、いろんな方とお話さしてもろてます。けどお姉さん方のようにきちんと受け答えができるように勉強しいひんとあきまへん。
舞妓さんは世界中から注目される日本の伝統の芸を担う人なので、常に人様から見られている意識を持って、華やかな舞妓さんのイメージ通りに振る舞うよう心がけてます。舞妓デビュー2年目。まだまだ足りひんところがありますけど、祇園町で愛される舞妓さん、芸妓さんになって後輩たちに「かっこいい姉さん」と言って頼ってもらえるようがんばりたいと思てます。

豆季依さん
  • 祇園甲部 芸妓 真生さん

  • 祇園甲部 舞妓 真矢さん

  • 宮川町 芸妓 とし真菜さん

  • 宮川町 舞妓 とし真紗さん

  • 先斗町 芸妓 豆八重さん

  • 先斗町 舞妓 もみ紘さん

  • 上七軒 芸妓 梅葉さん

  • 上七軒 舞妓 ふじ千代さん

  • 祇園東 芸妓 雛佑さん

  • 祇園東 舞妓 満彩光さん