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花街

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インタビュー

上七軒 立方

うめさん

組合長として
芸舞妓を盛り立てる

中学時代、うちは近畿の水泳自由形で3位、背泳で2位と、一応オリンピック候補になり、進学する大学まで決まってたんどす。けど、中学2年生の時腎臓が悪うなって、過度な運動ができんようになってしもたんどす。
その時、興味を持ったんが花街どした。小さな時から歴史や伝統的なもの、着物も大好きどしたし、舞踊や作法、しきたりの事を知るたび、花街はすてきやなと。私を歴史好きにした父も日本の古い文化が好きで京都の花街にも憧れを持っている人どした。その父が檀家寺に相談し、京都の総本山に関係する人から紹介していただけることになり、上七軒に、ご縁が出来たんどす。

梅嘉さん

その当時の上七軒の芸舞妓さんは、京都の人がほとんどどしたが、そのころ、うちのように、よそからの子が舞妓さんに憧れて入り始めたんどす。置屋の暮らしは、お母さんやお姐さんに口答えはならず、踊りに加え色々なしきたりや作法と、修業はそらもう厳しおした。ただ、うちは、あんまりつらいと感じた事はおへんどした。もともと、古い考え方の家で育ち、水泳をやっていたころは上下関係も厳しく、いけず、やっかみは勝負の世界では日常。花街での修業もその延長線上やと思たら、何てこともない―そう考えたんやと。一本立ちし自前の芸妓になってからは、稽古以外でも自分で勉強や体験をする時間も持て、また、立方として続けてきた踊りにも性根が入りました。その分余裕が出て、お会いするお客様からの反応も違うてきて、お座敷がとても楽しゅうなりました。

梅嘉さん

これまでずっと自ら言い聞かせてきたことは「躾(しつけ)」どす。この字は「身」と「美」からなってますやろ。髪型に着物、踊りはもちろん、歩き方から、さまざまな所作(しょさ)まで外見はもとより心も美しく。そして「自分は京の伝統文化を背負っている」という自負、そして「おおきに」という周囲に対する感謝の心をいつも忘れない、これが上七軒の芸舞妓の目標やと思います。芸妓組合長になって6年になるのどすけど、この気持ちを大切に、みんなと一緒に上七軒を盛り上げていけたらと思てます。

梅嘉さん
©公益財団法人京都伝統伎芸振興財団(おおきに財団)